Q1
治験とは何ですか?
  A. “治験”というのは、新しく開発中の「くすり」が人の病気に対して有効かどうか、また安全かどうか、実際に健康な方や患者さんにご協力いただいて確かめる試験のことをいいます。

 

 

Q2
治験に参加するとどんなメリットがありますか?

  A. 治験薬がやがて薬として国から認められた時に、同じ病気で悩む多くの患者さんたちの治療に役立ち、次世代によい薬を残すという社会貢献ができ、一般の診療よりも詳しい検査が行われます。その為、経験豊富な担当医師による丁寧な診察が受けられます。

 

 

Q3
副作用の心配はありませんか?

  A. 治験では、副作用の可能性をできるだけ少なくするとともに、それが起きても早期発見できるよう配慮されています。
具体的には、一般の治療よりも詳しい検査で身体の状態を調べ、現在服用されている薬との併用に問題がないかどうかなどを確認します。また、ご本人だけでなくご家族の病歴なども詳しくうかがいます。そして、検査や問診の結果によっては、安全確保ために治験参加をご遠慮いただく場合もあります

 

 

Q4
治験に参加するための費用は?
  A. 初診料と再診料はご負担いただくこともありますが、治験薬は製薬会社から提供され、治験薬を服用(他に注射など)中の検査費用も製薬会社が負担します。

 

 

Q5
現在健康ですが、治験に参加することはできますか?

  A. 健康な方を対象とした治験は、第1段階(フェーズ1といいます)の治験に限られます。これは、治験薬の安全性、薬物の吸収、分布、代謝、排泄などの確認を目的に行われ、治療的な側面は全くありませんが、参加可能です。

 

 

Q6
現在、他の病気で治療を受けていますが、治験に参加できますか?


  A. 病気の種類や症状によっては、安全性への配慮からご参加いただけないことがあります。現在、他の病気で治療を受けられている方は、治験の担当医師に詳しい状況をお話しください。

 

 

Q7
治験に参加していて、途中で取り止めることができますか?
  A. 治験参加に同意いただくことは、「契約」ではありません。ですから、理由にかかわりなく、いつでも途中で取りやめることができます。
治験では、終始一貫して参加いただく方の自由意思が尊重されています。

 

 

Q8
治験に参加すると、何か生活上の制約はありますか?


  A. 一般の診療より検査が多く、時間的拘束が長かったり、来院回数が増えたりすることがあげられます。また、毎日決まった時間帯に治験薬を服用(他に注射など)していただくことや、その記録をつけていただくよう依頼されることもあります。

 

 

Q9
治験の案内情報で、病院の名称がでていないのはなぜですか?
  A. 病院への直接の問い合わせが多くなると一般の診療に混乱を及ぼすことがありますので、案内情報の中では病院名の掲載のないことが多くなっています。

 

 

Q10
治験の案内情報は、いつどのようにして教えてもらえるのですか?

  A. 製薬会社の依頼を受けはじめてサイト上に情報を掲載し、同時に個人会員の皆様にメールでご案内するという方法をとっております。
ご案内する情報は、病名、募集期間、治験参加のための基準、医療機関の所在地などの内容となります。



 

Q11
治験終了後も引き続き治験薬での治療を受けられますか?
  A. 治験薬で高い治療効果が得られても、治験が終わるとその治験薬を通常飲み続けていただくことはできません。非常に重い病気の場合などは、可能なこともありますの担当医師に確認してください。



 

Q12
本人以外の手続きで治験に参加することはできますか?

  A. ほとんどの治験で、本人以外の手続きによる治験参加はできないことになっています。しかし、例外として、痴呆症を対象とする治験のように、ご本人の意思を直接確認することが難しい場合には、ご本人以外の方の手続きでご参加いただけることもあります。この場合でも、親権のある方、配偶者や後見人などに限られます。



 

Q13
妊娠している人は治験に参加できますか?

  A. 妊娠している方や妊娠を希望している方は、安全への配慮から治験に参加いただけないことになっています。 この他に、基礎疾患(心・腎・肝)への影響がご心配される方や、特殊な反応(アレルギー)が起こりやすい方などもご参加いただくことはできません。